熊本大地震現地レポート(初日)
金曜日の公務終了後、熊本に向かいました。
5年前の東日本大震災の時も議会閉会直後に向かいましたが、
その時と同じように今回はこのタイミングで行って来なければならないと感じたのです。
災害ボランティアの経験豊富な仲間たちが水曜日から現地入りしていたので
そこに合流して被災者支援をしつつ、行政の状況などを視察し、
来る首都直下地震の備えに繋げることが風間の使命だと思ったのです。
熊本ではまだレンタカーが借りられないとの情報から、
鹿児島空港から入ることとしましたが、時を同じくして
世田谷区も金曜日から職員9名を鹿児島経由で派遣するとの報告がありました。
風間は空港到着後、夕方に熊本県南部の八代市に行きました。
八代市役所は今回の地震により、庁舎倒壊の危機と報じられていたので、
首都直下型地震の際には庁舎倒壊のリスクを抱える世田谷区の議員としては
見ておくべきと考えました。
市役所は世田谷区役所よりもだいぶ新しい施設でしたが、
報道通り柱にひびが入っており、規制線が張られ中には入れなくなっていました。
しかし、意外にも八代市内では街中で大きな被害が目につかず
日常的な生活が営まれている印象でした。
八代からは高速道路が閉鎖されていたので国道で熊本市を目指しましたが、
随所で交通渋滞があり、通常の3倍近くの時間がかかりました。
熊本市内に入っても多くのコンビニや飲食店、ガソリンスタンドが営業しており、
そこで市民は消費生活をしているということに驚きました。
東日本大震災の時は、発災2週間後に石巻入りしましたが、
数少ない営業中のガソリンスタンドは2時間待ち、
電気も水道も通っていないという状況で街の機能は完全にストップしていたので
熊本地震の復旧の早さに驚いたのです。
仲間と合流して情報収集したところ、電気に続いてようやく水道もつながり
ガソリンも入ってきているので、被害の小さかった人たちは、
生活再建に向けてだいぶ動きが進んできているとのことでした。
マスコミの報道で被害の激しい様子ばかりを目にしていたので、
このような実態も伝えるべきだと思い、こうして帰京後にブログを綴っています。
風間の仲間達は東区の小学校避難所と公民館に入り込み、
炊き出しや避難所運営支援を2日間行っていたので、
ベースキャンプに到着してからその様子などをヒアリングしました。
ベースキャンプは市内から30キロほど離れた菊池市にある公共施設。
山の中にあるので熊本市内から1時間以上かかりましたが、
翌朝6時半の出発時には関東各地の自治体派遣職員が
同じ施設を拠点にしていたことがわかりました。
後編では、避難所運営支援や被災地の様子を報告します。