熊本大地震現地レポート(2日目前半)
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今回の熊本での救援活動を共にしたのは、国際ボランティア学生協会(IVUSA)の仲間たちで
理事2名(風間含む)、職員4名、学生会員24名の合計30名のチームでした。
救援活動は1次隊14人が19日から行っている熊本市東区の避難所2箇所。
秋津小学校(避難所)’を拠点として、近くの公民館(避難所)にもメンバーを派遣。
避難所運営支援と炊き出しが主な内容です。
この団体は1993年の北海道南西沖地震災害での活動を始まりとし、
地震・津波・水害・豪雪・噴火・竜巻災害などこれまでに46の災害に対して
救援活動に取り組んできた為、救援に要する装備やノウハウがかなり蓄積されています。
23日は6時半にベースキャンプを出発し、
8時に現地に到着すると早速分担して活動を始めました。
風間はまず避難所の様子を視察。
避難所はお年寄りや女性、子どもが多いというのが第一印象でした。
最初の地震から1週間後ということで、物資は足りている模様。
他自治体の職員も物資支給のお手伝いをしていました。 この避難所も熊本市の避難所マニュアルに基づき、
当初から小学校の先生が運営をしてきたようですが、
被災した方々が少しでも快適に避難所生活が送れるよう
当団体がこれまでに蓄積してきた運営ノウハウなどをお伝えし、
信頼関係を構築してから避難所運営支援を行ってきました。
その一つの例が教室を活用したキッズルームや喫茶室の開設です。
キッズルームでは当団体の学生たちが子どもたちと遊んだり、
時には勉強を一緒にしていました。
喫茶室は孤立しがちなお年寄りがテレビを見ながら
おしゃべりをできる憩いの場となっていました。また、避難所自体を安全かつ清潔を保てるように一斉清掃や通路の確保、区画整理などを行い、出入り口の掲示板には大きな献立表を表示することで食事の楽しみを喚起していました。さらに子ども達の「役にたちたい」という気持ちも大切にし、片付けなども手伝ってもらったりしていました。さて、避難所の様子を把握した後に風間が取り組んだことは昼食炊き出しの準備です。避難所2箇所分350人分の昼食作りですが、献立は生姜焼き丼と味噌汁。調理器具と食材は全て団体の持ち込みによるものです。風間は3人で玉ねぎ130個をくし切りにする役割を担いました。持ち込んだゴーグルが役立っています。小学校の調理台なので立ち仕事は腰に負担がかかりましたが、なんとか1時間で終えることができました。次は東区の区役所の様子を見に行ってきました。写真の通り、自宅避難の方々に物質配給が行われています。次々と車で住民が来庁していましたが、「り災証明」の手続きを目的とする人が多いようでした。職員の方に話を伺うと、朝から既に450人ほどの整理券を配布してしまい、1時間足らずでこの日のキャパをオーバーしてしまったためこの日の受付は10時の段階で既に終了してしまったそうです。明日は前倒しで7時半から整理券配布する予定とのことでしたが、これを取得しなければ生活再建もままならない住民が多いことを考えるとこの手続きは早急に対応する必要があるかもしれません。とはいえ、職員の皆さんも被災者であり、そのような状況下懸命に対応されているので、事務対応できる他自治体職員の救援派遣が求められる、と感じました。あっという間に午前中が終わりましたが、
午後は被害が大きく支援が滞っている西原村に行き、
状況把握と情報収集に向かうこととしました。
次回のブログで報告します。