実現!?世田谷区待機児童解消のもやもや
世田谷区、待機児童がゼロに
世田谷区の待機児童状況について
国の算定基準に照らし今春「解消」した
との報告が保育担当部よりありました。
今年は新型コロナウィルスの影響で
入園希望者が減少したからだろう、
と思うかもしれません。
しかし、区によると緊急事態宣言前の
4月1日の登録状況で算定しているため
それとは関係なく解消できたとのことです。
風間は14年前に議員になって以来、
最も時間を割いて取り組んできたのが
この保育園待機児童問題なので、
ようやく「実現」かもしれませんが、
なんだかもやもやしますね。
今春の認可保育園入園希望者は1次申請時で
前年よりも196人増の6643人でしたので、
区も待機児童解消はできない見込みでした。
認可保育園乳児枠でも空きが200超
区から受け取った資料によると
4月1日の時点での空き状況は
認可保育園でさえ0歳児127名分、
1歳児25名分、2歳児52名分で
計204名分と記載されています。
その他認証保育所など補助金等が
支給されている保育施設を含めると
2歳以下で731名分も空いている
というのです。
数年前、無認可以外は全く空きがなかった
状況を考えると信じ難い数値ですが、
認可保育園への入園を希望しながら
叶わなかった方もまだ多いのが現状です。
見過ごせない隠れ待機児童
風間はいわゆる「隠れ待機児童」も
解消すべきと提言してきましたので、
冒頭の画像資料で待機児童算出外となっている
「自宅から半径2km以内に空きがあって
利用していない人」が今春474人に
激増していることも気になります。
また、9年前の東日本大震災直後も
保育園内定者の辞退が増え、
一時的に待機児童が減少したので、
今回も3月中に辞退した方が
一定数いる可能性があります。
区からは今後の保育需要量見込みと
定員拡大量を見直していくとの
報告がありましたが、
なんだかもやもやします。
新型コロナウィルス収束後に
再び待機児童激増とならないよう
しっかりと実態を把握することと
隠れ待機児解消に向けた計画策定を
議会で提言していく予定です。