消費増税分で幼保無償化はまやかし?
幼児教育と保育の無償化について
先日のブログで報告をしましたが
かなりのアクセスがありました。
政府は消費税を10%に上げて
その税収を幼保無償化に当てると
説明してきました。
世田谷区のお金を充てねばならないのか?
しかし、実はこれはまやかしのようで
このままだと世田谷区はさらに
皆さんからお預かりしている税金を
充てなければならなくなるのです。
この懸念から、先日の区議会一般質疑で
区長が政府に改善を求めるべきと
求めたのです。
保育担当部長の答弁で詳しく説明されて
いるので、動画を是非ご覧下さい。
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つまり、無償化に必要な消費増税分の
多くは国に持って行かれて、
世田谷区は大半の不足分を自分たちで賄え、
という制度になってしまいそうなのです。
区民にどのような影響があるのか?
無償化の対象者にとっては、財源など
関係ないのかもしれませんが、
世田谷区の持ち出しで何十億円となると
区政の何かを削らなければなりません。
認可保育園の整備予算かもしれませんし、
学校教育関連予算かもしれません。
福祉の切り捨てかもしれないし、
公共工事かもしれませんが、
国が決めた制度によって、
財源が流出し、住民サービスの
低下につながるというのは
ふるさと納税と共通するものです。
地方創生も重要ですが、
高齢者比率も高い都市部においては
福祉ニーズも増加しており、
財政上の課題は山積しています。
全国の自治体の多くが反対している制度
この問題については、先日東京新聞でも
掲載されており、全国の自治体の8割が
政府案に反対しているという
アンケート結果が紹介されていました。
政府は何がしたいのか?
この無償化については、認可外保育園は
対象にしないことに対する反発があり、
慌てて対象内に変更するなど、
政府は何がしたいのか?ブレていて
よくわかりません。
先週、政府は保育園の給食費のうち
「おかず」は無償化に含まれないと決定し、
昨日は保育士団体などが無償化を求める
会見の様子が報道されていました。
おかず代金のみ、給食費として
利用者から徴収しろというのですから
何のための無償化なのでしょうか?
利用者から徴収するとなれば
保育園利用者にとっても負担感は残り、
自治体としても事務的な負荷がかかりますが、
自治体が負担するとなると、
さらに独自予算が必要になってきます。
このようなずさんな制度設計で
無償化を進める政府に憤りを覚えます。
皆さんはどう考えますか?