世田谷の保育施策、さらに前進!
気づけば今年も残りわずか。
11月に閉め切られた来春入園希望の認可保育園申込者数は、
やはり昨年を上回る見込みとのことです。
認証保育所は既に内定を出している施設もあるようで、
保活相談にのった何人かの方からは、喜びの報告がありました。
さて、昨日の福祉保健常任委員会では、
保育関連で注目すべき事項がいくつかありました。
1. 認可外保育施設利用に補助金支給
2. 障害児保育が先進的な取組で来年スタート
3. 保育園送迎バス&送迎ステーション保育所整備がはじまる
4. 世田谷区の保育待機児童減少の為に保育施設整備を進めることを求める陳情が全会一致で採択
1. 認可外保育施設利用に補助金支給について
認可保育園が待機となり、
止む終えず認可外保育施設を利用している人は相当数います。
風間は7年前からこの問題を指摘し、
なんらかの支援をすべきと提言してきましたが、
来年度からようやく利用料補助をすることになります。
対象となる保育施設は東京都への届け出をしている施設で、
対象者は認証保育所の補助水準同様、区民税対象額が409.8万円未満の世帯で
月に5千円〜2万円助成するとのことです。
詳細は認可保育園が待機となってしまったかたにご案内するそうです。
2. 障害児保育が先進的な取組で来年スタート
国の子ども・子育て支援新制度では、
疾病や障害などにより集団保育が著しく困難な子どもに
「居宅訪問型保育」が新設されましたが、
これに「重症心身障害児施設(保育型)(児童発達支援事業)」を連携させ、
障害児保育事業を開始するとのことでした。
施設は経堂の子ども子育て総合センター2Fの予定。
さらに平成30年度以降は、区立認可保育園で5地域に1ヶ所ずつ、
集団保育が可能な障害児を受入れるよう取り組んでいくとのことでした。
3. 保育園送迎バス&送迎ステーション保育所整備
保育ニーズの低いエリアには土地を確保しやすい地域もあり、
遠隔地の保育園でもあずけられるように保育園送迎バスを出す
流山市の先進的な取組は注目を集めていました。
世田谷区も地域によっては幼児クラスに空きがあることから、
最寄り駅近くに送迎ステーション併設の保育施設を整備し、
送迎バスで登園できるような取組を進めるべく
助成制度を設けるとのことでした。
4. 世田谷区の保育待機児童減少の為に保育施設整備を進めること
を求める陳情が全会一致で採択
風間が10月の議会で取上げた保育施設整備が遅延となっている問題。
近隣住民の理解を得られず進まない理由の一つが
近隣住民説明会への区の関わりか方があげられます。
玉川田園調布での保育施設整備はその典型例であり、
この説明会に参加した保護者の方々が署名を集めて今回陳情され、
全会は一致で「採択」となりました。
陳情審査で全会派一致の「採択」となることは大変稀なことであるし、
待機児童保護者の願意が議会全体に伝わった事は大変喜ばしいことです。
行政がこの採決結果を受けてどのように取り組んでいくのかを引き続き注視して参ります。
以上が今回の委員会における保育に関するトピックです。
認可保育園の申請をしている方にとっては結果が気になるところかと思います。
今回の報告のように世田谷区は様々な取組を進めており、
風間としては議会サイドから待機児童解消に向けた具体的提言を行ってきましたが
今回も例年同様厳しい状況になりそうです。
待機児童にならない為には、
認可に入れなかった場合の次善策をとっていることが肝要です。
このタイミングでできる事は限られていますが、
ご連絡いただければ相談に応じます。