小中学生のいじめと夫婦関係で気づいたこと
日々、SNSを利用して近況報告したり情報収集をしていると、
友人知人や応援してくれる人たちの考え方や生き方を知れますし、
自分では積極的にアクセスしない情報に触れたりできます。
もちろん飛び交う情報については、真偽が定かでないものもありますから
取捨選択が必要ですが、今日は夫婦関係といじめ対策という観点での
気付きがあったのでシェアしたいと思います。
夫が妻の主張に対し全て「イエス」と言い続けるとどうなるのか?
という記事を読み、自分自身を省みる機会にもなり、
かつ、児童生徒のいじめの構造も同様ではないかと思ったのです。
ニュージーランドの研修者が男女間の心理に関する実験を行なったようですが、
要求をのみ続けるという選択をせざるをえない状況は
精神的に悪影響を及ぼすことがわかったという内容で
最終的には心理的に危険な状態と判断し中止したとのことでした。
今年度、風間は教育コーディネーターの仕事で、
小中学校教育でのいじめ対策プログラムの開発に携わりましたが、
いじめが、仲間外れや単なる嫌がらせから発展していくと、
いじめる側がいじめの対象者に受入れ難い要求をしていくようなケースもあり、
これは上記紹介した心理実験以上に過酷な状況ではないかと思ったのです。
私達はこのようないじめの発生を未然に防ぐ為に
以下3つのことを重視してプログラムを開発しました。
・自分の意見を発することの大切さ
・「課題解決の為のコミュニケーション方法」を身につけること
・無意識で加害者に加担することにならないための集団心理を知ること
他者と意見や考え方が異なる時に、「間違っているかもしれない」とか
「人と違う意見だと嫌われてしまうかもしれない」と思うと
なかなか意見が言えない、ということは大人でもあります。
意見や考え方が違うのはあたりまえで、感じ方も人それぞれ。
その事実をを知り、違うからといって相手を否定したり排除しないこと。
人それぞれの考え方や意見(多様性)を受入れることの大切さに
気づくプログラムをつくりました。
そして、双方(またはみんな)が納得のいくよう
「課題解決コミュニケーション」方法を教えるのです。
これを某市の教育委員会とタイアップし、小中学校1校ずつで実施しましたが、
小学生の方が「まずはやってみよう」と取組む比率が高かったのです。
学校現場でも先生によってはこのような取組みを行なっていますが、
「いじめ対策」の教育プログラムとして専門的な知見をもった講師が
教えていくことに意義があると感じました。
さて、そもそもこの記事の対象は夫婦でしたので、自分自身も省みてみました。
我家の場合、夫婦で納得いくまで話し合うこともありますが、
私が妻の要求をのむことより、妻が要求をのんでくれることの方が
多いのではないかと思いました。
私としては家事や育児にもそれなりに時間を費やしているという自負がある為、
知らずのうちに妻に要求をしてしまっていたのです。
シアワセな家庭の実現、子ども達の健やかな成長という共通目標の為には
妻に要求することは控え、夫婦でよく話し合いを増やしていこうと思いました。