蓮舫大臣の事業仕分け授業(学生スタッフのレポート)
昨日は、蓮舫大臣による和田中での授業の様子を報告しましたが、
それをツイッターで告知すると、今朝方蓮舫さんがリツイートしてくれました。
すると、フォロワーが次々と増え、
本日の風間ホームページアクセス数は通常の5倍という
過去最高数値となっていました。
さて、昨日のブログで予告したとおり、
蓮舫大臣の和田中での授業の様子を
同行した学生がレポートしてくれたので
紹介します。
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第2のテーマは、宇宙開発事業についてでした。
過去5年間に予算が削減されているため、
これからも削減をするべきか増額するべきか議論が行われました。
増額に賛成という生徒たちからは、
・ロケットの開発に成功すれば日本が主導権を得ることができる。
・軌道エレベーターなどに予算をさくべきだ。
・宇宙服などの宇宙関係の物は日常生活にも応用できるため経済の回復につながる。
・未知の世界には夢が詰まっている。
夢をみることは大事であり、科学に対する興味も促進する。
などの意見がでました。
一方で、削減を希望する学生からは、
・国民の生活に直接関わる日本の財政を立て直してから宇宙の開発に力を入れるべきだ。
・宇宙開発事業は、国ごとではなく世界で力を合わせて行い、
その際に日本が知識を提供するべきだ。
などの意見がでました。
議論の途中から、増額側と削減側による
「ハイリスク、ハイリターン」についての白熱したディベートになっていきました。
蓮舫さんからは、次のようなお話がありました。
宇宙開発事業は一度着手すると完成までに
莫大な経費と何十年という時間がかかることや、
予算をただ削ればよいというはけではなく、
お金をどの宇宙開発事業にまわすかが大事。
クリッカー調査では、1対2で減額が多数派となりました。
第3のテーマは、高校授業料無償化についてでした。
反対側の4人の生徒からは、
・低所得者層には国の政策により既に無償になっているため意味がなく、
それよりも高額な教科書を安価にする方がよい。
・ただでさえ人気がある公立高校を無償化にしてしまうと
私立高校がつぶれてしまわないか。
・通信制の高校や、在日朝鮮学校は無償にならないのであれば不平等である。
・所得に関係なく無償にするのは理念の矛盾ではないのか。
・国際条約では、高校を無償にするという基準があるが
日本は今までそれを実行しなかったので、
それを承認してしまうと日本らしさを失うのではないか。
・日本の経済が悪いから家計が苦しいのに、
国の財政を圧迫してまで無償にする必要があるのか。
経済をたてなおすのが先ではないのか。
・学力世界1位のフィンランドの高校進学率が57%に対して
日本は97%であるから無償化する必要はないのではないか。
などの意見が出ました。
蓮舫さんからは、
国際条約を守った上で日本らしさを出すべきである。
学びたい子が学べない環境を作りたくない。
などのお話がありました。
結果的に、賛成の方が若干多いという結果になりました。
その後、生徒から蓮舫さんへの自由提案の場では、
食料自給率、バイオ燃料導入の促進やみんなecoクラブなどの環境問題、
医師確保や救急周産期対策の質問がありました。
蓮舫さんからは、それぞれの質問に対して、
今までの失敗例やこれからの対策についてお話がなされました。
<感想>
生徒のみなさんが、
日本の財政や制度だけでなく、世界の国々の様子まで深く調べ、
熟考した上で今回の授業に望んだことがよくわかり、とても感心しました。
中学生の頃から、自分が暮らしている「国」について授業を通して自ら学び、
更に実際に国民のことを考え、国を動かしている方の意見を聞くことができる、
という機会はめったにないものだと思います。
テレビカメラもある大勢の人の前で、
緊張しながらも活き活きと意見を述べている生徒達を見ていて、
大学生になった私ですが、中学生からたくさんの刺激をもらいました。
参加して本当に良かったと感じています。
蓮舫さんもおっしゃていましたが、
本当に有意義な時間を送ることができました。
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以上が、同行した大学生から送られてきたレポートです。
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