世田谷区プール利用料金250万円弱の横領事件発覚
今日は午前中に地方分権・庁舎問題等特別委員会、
午後には世田谷区スポーツ振興財団の評議員会に
出席しました。
午後の評議員会では、大蔵総合運動場の温水プールにおいて、
徴収した施設利用料金の着服事件があったと報告されました。
区の施設においてこのような事件があったにも関わらず、
ニュースにもなっていないことは不思議ですが、
詳しく聴取してみると、あきれた実態が浮き彫りになりました。
まず、このプールに関しては施設の指定管理者を
この財団が請け負っています。これは議会承認が必要ですが、
財団はさらに再委託をシンコースポーツという株式会社に
していたのです。
企業側ホームページにも実績として掲載されていました。
この企業の社員で窓口対応をしている者が
昨年10月~今年4月にかけて計247万6800円を
着服していたというのです。
企業側がこの社員を刑事告発していない為に
公にはなっていなかったようです。
しかもこの事件の発覚は、企業からの申し出により
発覚したというのですから、財団としてチェックできる
仕組みになっていなかったわけです。
財団としては企業から法定利息を含めて返金された為
穏便に処理したいかのような説明が繰り返されました。
利用者への混乱を避けるために、今年度中は引き続き
この企業に委託し続ける方針というのですからあきれます。
この説明を繰り返していたのは、
今年から赴任したばかりの事務局長と事務局次長だったので、
風間は継続してマネジメントしてきたはずの理事長に見解を問いました。
すると、
「私だってすぐにでもこの企業はきりかえるべきだと思う。・・・
しかし、区の意向などいろいろとあるから・・・現在検討している。」
といったホンネがでてきました。
世田谷区側には事前にこの問題に関して
何故、議会側(区民生活常任委員会などで)への報告がなかったのかを問うと、
「これは財団と企業の問題であって、区とは直接関係ない」
と担当課長は言い切っていましたから、これまたあきれます。
少なくとも施設を利用する区民は、区の施設を使う為に支払うお金は
区に支払っている認識ですから、そのお金を施設で働く者が
横領するような事件が発生して区が関係ないわけがありません。
区も財団も責任転嫁しているように思えてなりません。
財団はこれを見逃していたわけですから、
どのようにマネジメント改善するのか?
こと細かに問いただしましたが、
あいまいな説明が繰り返されました。
平成21年度の決算について諮問されたのですが、
このような状況ではとても決算を承認できませんと
意見しました。
区は本当に関係ないのか?
財団のマネジメント改善はどのように進むのか?
引き続き議会などで追求していきますので
多くの方に注視してもらえればと思います。
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