全国一斉休校要請への世田谷区の対応
昨日夕方、安倍首相による全国小中高校一斉の
休校要請が突如として報じられました。
世田谷区立小中学校が春休みまで休校となれば
各家庭の生活に多大な影響を及ぼしますので、
昨夜から今日の午前中にかけて、
世田谷区はどのような対応をするのか?
心配された方も多かったことと思います。
世田谷区立は2週間休校
世田谷区立小中学校は3月2日~14日まで休校、
その後休校するかどうかの判断は11日までには
行うとのことでした。
認可保育園、区立幼稚園、区立新BOP学童クラブ、
BOP、児童館についても開所します。
区立の小中学生について、自宅で過ごすことが可能な
家庭については外出を控えましょうとのことですが、
随時登録できるBOPについては、家族不在という
状況にある子どもたちのために開けるそうです。
なぜ全国一律で学校休校要請なのか?
これまでにも世田谷区は小中学校などの現場の意見も
参考にしながら、様々な状況にある子どもたちや
各家庭のことを考えて新型コロナウィルスの感染防止と
感染拡大防止策を検討してきましたが、
首相が突如要請した「来週からの区立小中学校休校」は
想定していなかったことであり、区民の皆さんだけでなく
全国の地方自治体が混乱したことだと思います。
新型コロナウィルスについて重篤化する
リスクは子どもよりも高齢者が高く、
不特定多数の人と接するリスクは
地元の小中学校に徒歩で通う子どもよりも
混雑した交通機関で通勤する大人の方が
よほど高いはずです。
そのような機関への対策要請よりも先に
なぜ学校休校要請が先なのか理解できませんが、
昨夜の産経新聞によると、今回の方針は
官邸主導で急に発表されたことを
文科省幹部が認めている、とのことです。
日ごとに変わる政府方針
しかし昨夜から、SNSなどでは
この首相要請への批判的意見が集中し、
学校や保育の現場を重視する
地方自治体の首長などが問題点や
疑問点を指摘していました。
今朝の萩生田文科大臣記者会見では、
休校の時期や期間については各自治体に
委ねるかのような発言があったようですが
方針を日毎に変えられては現場は混乱します。
卒業式は制約付きで実施予定
これを受けて世田谷区は、
独自に2週間休校を決め、
子どものたちにとっての
重要な節目となる卒業式は、
卒業生全員が証書授与されるよう
実施する方針とのことでした。
参列する在校生は代表者のみ、
保護者も各家庭1名として、
座席間隔を確保しながら、
短時間の式典となるよう
教育委員会として判断したようです。
このような状況下では、
どのような判断にも賛否ありますが、
皆さんのご意見も是非お寄せください。