どうなの?世田谷区の教育
世田谷区立の小中学校は
昨日から3学期が始まりました。
世田谷の区立中学進学率は6〜7割
世田谷区ではおよそ1/3の小学生が
私立や都立国立の中学校に進学する為、
全体としては約半数の小学校6年生が
受験を控えている時期となりました。
世田谷区教育委員会としては、
世田谷9年教育を打ち出し、
区立中学校の魅力強化に注力していますが、
保護者も子どもも中学校の選択は
様々な理由によるものと感じています。
風間が教育ベンチャー企業を辞めて
政治の世界に挑戦した大きな理由が
公教育を時代に応じたものに改善するには
民間事業者だけでは実現できず、
公教育予算を握る地方自治体の政治を
変えねばならないと感じたことにあります。
世田谷の教育は遅れていた
小中学校の教育は23区内でも
かなり違いがあるのです。
特に世田谷区の学校教育は保守的で
かつて、教育事業者視点では
新たなものを取り入れない教委という
印象で、遅れていると感じていました。
ということで、風間は議員になって12年間、
5つある常任委員会の中でも学校教育所管の
文教常任委員会から離れずに今に至ります。
学校教育の改善は様々な分野で必要であり
その中の一つがICT教育です。
保坂区長就任で変わったICT教育
ICT教育とは、IT(情報技術)に
C(コミュニケーション)を加えたもので、
12年前、世田谷区の学校では
全国的にも大きな遅れがありました。
当時の教育長は「世田谷は学校が多いので」
と言い訳ばかりで進展しませんでしたが、
区長が保坂さんに変わり、教育長が変わり、
教育予算が増加され、今ではやや先進的な
自治体にまでなったと言えます。
今から6年半前にも風間は議会質疑で
ICT教育の推進を求めています。
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まだ原稿なしで登壇して間もない頃なので
今見るとぎこちなく恥ずかしい限りです。
自宅学習をe-ラーニングで
この後に、タブレットや電子黒板が
全小中学校に導入されましたが、
現場での活用には課題がありました。
教員の指導力の問題と
中身(ソフト)の問題です。
世の中のICT技術の進展に比べ
公教育はそれらを取り入れ活用するのが
あまりに遅かったわけですが、
先日のブログ
でも触れたように、
今年から区立中学校4校で新たな
ICT活用の試行が始まったのです。
自宅で学習する際に、PCやタブレットなどを
用いてe-ラーニングで個別の進度に合わせて
取り組める環境を整えたのです。
教材は風間の古巣であるベネッセの
「ドリルパーク」とのことでした。
教員の指導力や時間制約に影響されず、
生徒が自分のペースでドリルに
取り組むことができるというのです。
来年度は全中学校導入が実現の見込み
先月の文教委員会報告では、
これが想定以上に生徒たちに活用されている
という報告がありました。
風間は、選択できない状況にある区立校に
差異があってはならないということで、
次年度から全校での導入を求めてきましたが、
これも来年度には実現となりそうです。
プログラミング教育も来年度から始まる
さらに小学校では、来年度から
プログラミング教育が導入される
との報告もあり、中学校でも
再来年度から導入予定とのことでした。
次代を担う子ども達に求められる力は
普遍的なものもありますが、
時代に応じて変化するものもあります。
世田谷の公教育改革は道半ば
公教育の役割は、家庭環境に左右されず
社会生活を営んでいく上で必要な要素を
身につけられるようにするものと
風間は考えています。
教育関係者と話していると
「どうなの?世田谷区の教育は」
と問われます。そんな時風間は、
「だいぶ良くなってきている。
でもまだ道半ば。」
と答えています。
世田谷区の公教育は、
まだ不足してる面が多々ありますので、
引き続き、議会で提言していく予定です。