子どもを守る世田谷の取組み
日本では里親制度の認知・理解が進まない
里親・里子にどのようなイメージを
お持ちでしょうか?
養子縁組との違いがわからない
という方もいるかと思いますが、
里親は家族と暮らせない子どもを
家庭内で養育するものの戸籍上の
繋がりは発生しない制度です。
また、里親手当や養育費が自治体から
支給されることも特徴です。
里親制度事業も世田谷区に
東京都内では、この里親制度事業を
東京都が行っています。
しかし、世田谷区は再来年度に
児童相談所を独自設置する予定で
これに伴い、里親制度事業も
都から区に移管されることになります。
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児童相談所の独自設置については
区議会にも定期的に進捗報告がありますが
里親制度についてはほとんどないため、
風間は9月の本会議一般質問で
取り上げました。
里親制度の認知普及について
区が取り組んでいく必要があり、
まずはハードルの低い短期里親制度を
知ってもらう取組みが必要だと
提言したのです。
世田谷区主催のシンポジウムは満席に
そして、世田谷区は先日、虐待防止と
里親制度の普及啓発シンポジウムを
開催したので参加してきました。
北沢タウンホールがほぼ満席になるほど
多くの参加者があり、驚きました。
日本女子大の林浩康教授の講演は
虐待や子ども支援の現状・課題について
とてもわかりやすい内容でした。
続いて、里子経験者による
養育家庭体験発表です。
幼い頃から里子として養育家庭に入り、
それを知らずに育ったために生じる
真実告知際の心の動きや、その後の
本名使い分けの問題、里親との衝突や
感謝の気持ちなどを吐露してくれました。
最後に保坂区長がコーディネータとなり、
眞鍋かをりさんが加わった
パネルディスカッションが行われました。
眞鍋さんはこれまでに虐待防止や
里親制度の普及活動を行ってきたそうですが
社会課題に有名人が貢献してくれるのは
ありがたいことです。
なぜ世田谷区は児童相談所を独自設置するのか?
このシンポジウムでも保坂区長から
少しお話がありましたが、
なぜわざわざ世田谷区が相当な労力を
費やして都の事業を行うのか?
このあたりももっと多くの区民に
知ってもらいたいことです。
また、このシンポジウムで
里子側のお話を聞いた後には
彼を養育した里親さんのお話を
聞いてみたいと思いました。
そこで、その里親さんと保坂区長と
専門家によるトークセッション
児童相談所の独自設置と里親の理解
を来月開催することとしました。
風間もNPOのメンバーとして
企画と当日司会の役割を担います。
多くの方にご参加いただき、
世田谷区全体で子どもを支援していく
ムーブメントになっていければ
良いなと考えています。