世田谷区教委、いじめを認め和解へ
教育委員会はいじめを認めない、
なかったことにしようとする、
こんな印象を持っている方も
多いのではないでしょうか?
取手市の女子中学生がいじめを
苦にして自殺してしまった件で、
ご両親のお訴えがメディアを通じて
世間から文科省に拡がり、
取手市教育委員会の対応が
ころっと変わる様子に驚きましたが、
ご両親にとっては大事な娘さんが
帰ってくるわけではなく、
悲しみや苦しみは続くのだと思うと
教委のこれまでの対応は
許されないことだと感じています。
世田谷区も学校内で発生した
いじめの対応が不適切であったと、
一昨年に訴えられていました。
いじめがあったというのは
平成23〜24年のことですが、
当時小学3年生の男児は
適応障害を患った挙句に
転校せざるをえなくなったそうです。
この訴訟に対して世田谷区は
当初争っていたわけですが、この度、
いじめ行為があったことを認め、
謝意を表した上で、
50万円の和解金を支払うとのことです。
このことが本日の臨時文教委員会で
報告されました。
風間は、この当時のこの小学校で
校長の不適切な対応があるとの相談を
別件で受けて
いたこともあり、
当時の校長も謝意があるのか?
を問うたところ、表している
との答弁がありました。
また、訴えられてから1年半過ぎているため、
この間の経緯も問いました。
取手市教委の対応の問題を引き合いに、
世田谷区教委の対応も改善の余地があり、
もっと早期に児童や保護者に寄り添い
早期和解できたはずだと指摘しました。
和解金50万円となると、
訴訟費用を考えれば損害賠償にすら
ならないかもしれません。
もっと早くにいじめを認め、
謝罪と和解をすべきでした。
来週から始まる区議会定例会では
一般質問でいじめ予防の取り組みや
子どもの心の安全対策について
改善提案をする予定です。
教育委員会も学校も
すべての児童・生徒が
安心して学べる環境を整えるべき、
というスタンスで取り組んでいきます。