ようやくフィンランドの就学前教育を…
今日は午前中、文教常任委員会があり、いくつかの重要な報告がありました。
風間が6年半前にすでに議会で提案をしていた就学前教育の提案、
すなわち、フィンランドの教育を参考に世田谷区独自の就学前教育を確立すべきという提案が
ようやく実現に向けて一歩進み始めたと感じる報告があったのでお知らせします。
風間は議員2年目の秋に以下のような質疑を行いました。(議事録より)
************************************************************************
教育委員会は常に世界に目を向けていなければなりません。OECDのPISA調査でトップになったフィンランドの教育に関しては全世界が注目しており、私もこれまで研究してきたところですが、先日、フィンランドの子育て関連のシンポジウムに参加し、参考にすべきは就学前教育だと改めて確認しました。
先進国では情報化社会が進展し、就学前児童の脳への刺激も変化してきているわけですから、彼らへの教育に関しては内容や時期も時代の変化に対応していかねばなりません。しかし、この国は幼保の障壁が依然としてあるからか、就学前児童に対する教育の質は担保されていない状況であり、東京で最も子育てしやすい町を目指す世田谷としては、自治体独自での取り組みが必要と考えます。 そこで質問です。フィンランドのエシコウルのように、世田谷独自の就学前児童向けカリキュラムを構築していくことはできないでしょうか。特にこの時期における母国語の教育はとても重要ですから、小中学校で取り組む日本語教育という独自性をまさに生かすことができるのではないかと考えますが、区の見解を問います。
************************************************************************
今日の文教常任委員会では、ようやく教育委員会事務局が教育長以下9名で
フィンランドの教育視察に来年度行く予定との報告があったのです。
視察の観点として、
フィンランドメソッド、幼児教育(就学前教育)、特別支援教育
の3点が上げられていました。
自民党の議員からは、この視察の報告に対して苦言がありましたが、
税金で賄う議員の海外視察に毎回最多の議員を送り込む自民党にとっては
子ども達の教育をより良くする為に教育長と教員達が視察に行くことの方が
優先順位が低いということなのかと、あきれました。
(議員の海外視察についてはこちらの記事をご覧下さい!)
風間からは、昨今は日本の教育も小学校の英語教育強化やバカロレアの導入など
英語教育にかなりの注力をしている方向が示されているので、
母国語がありながら英語教育も充実しているという観点でも
参考にしてくるべきだ、と提案をしました。
風間が提案した世田谷版フィンランド式就学前教育の確立という観点からは
視察はほんの第一歩という段階ですが、
教育委員会はこれを第2次世田谷区教育ビジョンの推進に反映させる、
としているので大きな一歩を踏み出したことを評価しつつ
引き続き区教委の取組みを注視しつつ政策提言していきます。