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H25世田谷区予算案は

本日、世田谷区議会の予算特別委員会が終了しました。
最終日の補充質疑でも会派を代表して質疑を担当しました。
今回は以下の内容です。
1.職員の再任用の状況と組織づくりについて
地方公務員が定年退職後再任用で働く制度が来年度から本格的に始まるわけですが、世田谷の状況を確認しました。
世田谷区でも四月から一部の職員を再任用していくようです。
これまでも、外郭団体への天下りをやめて、
優秀な人材に関しては再任用していくべきと主張してきましたので、
この制度を機に天下りはやめるべきと指摘しました。
また、自民党からは保坂区長になってから職員幹部の一体感がないし
士気低下を感じるとの批判的な意見があったので、風間からは
「むしろこれまでの人事権力による不自然な一体感は
 古い組織特有の硬直化と感じていたが、
 保坂区長になってからの抜擢人事など、
 適材適所の人事配置で活性化しているように感じる」
と述べ、保坂区長の人事に関する考え方を問いました。
区政としてやっていくと同時に、全国から見られているという自覚を持ち
意欲的に取り組んでもらえるような人事をしたという答弁を得ました。
2.来年度の教育予算について
我々はこれまでも教育予算に関しては、
ハードよりもソフトを重視すべきと主張してきました。
世田谷区の教育予算は他自治体に比べて高水準ですが、
これは学校の立て替えによる箱モノ重視によるものであります。
保坂区長は、ここにかかる莫大なコストを抑制すべく、
リノベーションやプレハブ仮設校舎を設置しない手法を指示したとのことで、
これを評価し区長の考えを確認しました。
3.産業政策とソーシャルビジネス支援の改善要求
来年度予算案では、プレミアム付き商品券に関する予算が倍額になっています。
これまでにもプレミアム付き商品券に関する問題を指摘し、
時にはその予算案に反対を表明もしてきました。
業界団体からも、当初予算と補正予算で2回に分けられることの負担感を
聞いていましたので、これを当初予算にまとめるという考え方はわかりますが、
補正予算で再度組むことがないかを確認しました。
現段階では「ない」との答弁でしたが、
不景気を理由に予算付けを続けてきただけに、景気が上向きとなってきた
このタイミングで倍増させることには違和感があると述べました。
また、風間は世田谷区議会で初めてソーシャルベンチャー支援を要求し、
世田谷は集積地になる可能性を秘めているので取組むべきだと
数年前から言ってきました。
後に世田谷ソーシャルビジネスコンテストなるものがはじまり、
今年で3年目となったのですが、
外郭団体が区内のあるNPOに丸投げして行い続けていることを問題視しました。
ソーシャルベンチャーが自立発展しているケースはないようですし、
細々と事業継続している所はあっても、近年注目が集まる事業者と比較すれば
乏しい実績のまま推移している状況なのです。
これでは区の産業政策とは言えず、これで良いと思っているのかを確認しました。
区の産業政策は外郭団体丸投げで、
特に起業支援やインキュベーションの分野では
成果がさほど見えない状況にもかかわらず、
特定のNPOに便り続けるのはおかしいと。
またこのままでは行政からの仕事なしでは
存続できないようなNPOが生まれてしまうと指摘しました。
世田谷区には、
ソーシャルベンチャーとして成果をあげている起業家が何人も在住しているし、
ベンチャーインキュベーションのプロも何人もいます。
そのような人たちの力を借りようとせずに
周辺の知り合いに仕事を投げ続けるようであっては成果があがるわけがない
と指摘し、改善を要求しました。
このように問題点は厳しく追求しましたが、
保坂区長になってからは、これまでの古い政治が少しずつ改善されてきている
と感じていますので、来年度予算も我々は「賛成」することとしました。
質疑の様子はこちらの動画を是非ご覧ください。  

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