区議会への陳情の結果は…
今日は世田谷区議会臨時会最終日。
午前中に議会運営委員会(議運)、午後は本会議に出席し、
本会議休憩中議運と広報小委員会が開催され、
本会議終了後に議運理事会、というスケジュールでした。
今日の本会議では、区民からの請願の処理3件についての表決がありますが、
少々珍しいケースが発生しました。
まずは、「路地状敷地における重層長屋規制区条例制定に関する陳情」です。
この陳情審査は先日行われた都市整備常任委員会で「趣旨採択」となりました。
この委員会の時に、不可解な態度表明をした委員がいて、混乱したのが始まり。
我が会派を離脱した佐藤美樹委員が当初「継続」と表明しておきながら、
その後委員長が提案した「継続」に何の説明もなく反対したために、
「継続」が反対多数で採決となったのです。
その結果、委員会では、自民新・公明が「不採択」、
その他が「趣旨採択」で多数となったという経緯があります。
このまま自民新・公明が本会議場での表決にて「趣旨採択」に反対としていれば、
区議会では「反対」が過半数となり、委員会での「趣旨採択」が覆されることになります。
しかし、本日公明党は「趣旨採択」に賛成し、
委員会で不採択とした公明党の委員2名は退席をしました。
本会議では我々民主も「趣旨採択」に賛成し、自民新のみが反対。
「趣旨採択」賛成が多数で可決となりました。
そして、もう1件、自民新のみが反対した案件があります。
「平成24年度川場移動教室における放射能対策を求める陳情」です。
他の会派はすべて「趣旨採択」に賛成し、可決となりました。
区民が生活する上で困っていることを議会に陳情する場合、
署名を集めたりすると大変な労力がかかることです。
我々この2件についてその意を汲み取り、「趣旨採択」に賛成することで、
行政に改善を求める立場をとりましたが、
最大会派の自民新だけが「趣旨採択」に反対ということでした。
本会議では自民新の小松議員がその弁明?をしていましたが、
なんでも最大会派だから責任ある態度が必要で、
請願文書の内容で判断せざるを得ないのだそうです。
文書には表せない区民の想いを読み取るのが議員の役目であり、
だからこそ「趣旨採択」という態度表明があるのではないでしょうか?
文字通りで捉えて、それはできません、というのは
役人のスタンスと一緒では?と思いました。
こちらの映像でも確認できます。