本会議代表質問の質疑応答要旨
本日、本会議で世田谷民主党の代表質問を担当しました。
質疑応答の要旨を報告します。
◆区政運営について
【中長期戦略】
Q:今後の世田谷区の税収増戦略と人口政策についてどのように考えているのか?
(区長)
人口増が景気の変動などにより、必ずしも税収増にむすびつくとは限らない。
しかし、災害に強いまちづくりなど時代の変化をとらえた財政の効率的な構築に、
全力で取り組んでいく。
【コスト削減】
Q:歳出削減の取り組みとして、国が取り組んでいる競り下げや共同調達などを見習い、
コスト削減に取り組むべきだが区の見解は?
(政策経営部長)
競り下げまたは共同調達を含め、厳しい財政下の中、各事業を徹底して見直す。
そして更なるコスト削減、財政構造の改革にむけて取り組む。
【区政への区民参加】
Q:福祉や学校教育分野だけでなく、産業政策やエネルギーシフト、図書館運営など
あらゆる分野で区民参加の委員会設置などの仕組みづくりをすべきでは?
(区長)
世田谷区基本構想の策定作業の中で、今後20年の世田谷区の将来像を検討しているが、
多様なライフスタイルの区民に参加してもらうためのワークショップなどの取り組みを検討、
具体化していく。
【世田谷区Facebookページ導入】
Q:就労世代の区政参加を促すためにSNSを活用すべきであり、
先進例にならって世田谷区フェイスブックページの開設してはどうか?
(区長)
twitterやFacebookを含めたSNSによる情報は利便性があるが、
自治体として誤った情報を発信してしまった際のリスクが高く、配慮が必要となる。
そのことを踏まえ検討していきたい。
【世田谷区ホームページの改善】
Q:公聴機能強化を進めるために、HP上のパブリックコメントなど
ユーザビリティの向上に努めるべきでは?
(政策経営部長)
パブリックコメントなどわかりづらい点も多々あるので、その点については至急改善すると共に、
今後も幅広い区民の皆さんからのご意見をいただけるような工夫をしていく。
◆世田谷区の国際化について
【産業政策の国際化】
Q:現在の産業振興計画にはグローバルな視点が欠落しているという課題を踏まえ、
今後の産業政策に国際化の視点を入れて計画すべきでは?
(産業政策部長)
産業政策に国際化の視点は重要であるため、次期の産業振興計画についても
区民や学識経験者、学会の意見も伺いながら取り組んでいきたい。
【アジアとの姉妹都市提携】
Q:防災や産業、教育などの強化といった観点から、隣国、特に韓国や中国との交流を
深めていくためにも姉妹都市提携を検討してはどうか?
(区長)
先日ソウル市長が訪問した際も国際協力を積極的におこなっていく話が出た。
区内でもこれまでアジアとの交流は行われてきているため、
災害協定も視野にいれつつ引き続き国際交流を行なっていきたい。
【小学校英語教育】
Q:今年度より本格導入された小学校の英語教育には授業レベルのばらつきがあるが、
区教委の課題認識と解決にむけた取組みを問う。
(教育政策部長)
学級担任の指導力、英語活動支援員との連携、英語活動支援員の
安定的な配置が課題だが、教育委員会として、教員を対象にした研修の充実
また小学校校長会との連携等を推進して行く。
◆保育待機児解消の取組み
【大規模公有地を活用】
Q:待機児童解消に向けて、国有地を活用した大規模私立認可保育園整備を
更に進めるべきだが区の見解は?
(副区長)
全国に先駆け国の官舎跡地を活用し今年4月に2園開園し、今後も取組んでいくが、
貸借料が高額なため、国に改善を求めている。
【新たな取組み】
Q:待機児童解消に向けて取組む地域密着型小規模保育や保育施設再整備方針に記された
区立保育園統合と民営化については保育課題の早期解決の為に
迅速に取り組むべきだが、課題解決できるのか?
(子ども部長)
待機児対策としてまとめた保育施設再整備方針に基づき、
皆さんの意見に耳を傾け丁寧な説明を心がけながら保育サービスを進めて行く。
◆子どもの安全確保と学校教育の課題
【放射能対策】
Q:区内学校や保育園など子どもが生活する場所でも放射線の基準値越えとなる
ホットスポットを各校で確認し、土壌検査ではストロンチウムも検出されたたが、
区は今後、再測定や除染などどのように取組むのか?
(子ども部長・教育次長)
区内の保育園・幼稚園・小中学校において空間線量調査を行い、
その調査結果や対策についてもHPにて公表してきたが、
不十分な部分は再調査を行い、学校や保護者との連携を大切に取り組んでいく。
【柔道事故対策】
Q:4月から中学校で必修となる武道について、柔道は毎年学校での死亡事故があり
リスクが高いが、区教委はどのような安全対策を講じていくのか?
(教育政策部長)
区独自の武道指導資料集の配布や柔道指導支援員の導入などを積極的に行なっていく。
【教科日本語の問題】
Q:世田谷区教育要領(案)で教科日本語が他の教科より格上げ掲示する一方で、
専門性のある日本語外部講師を廃止し、専門外の教員でも授業を行うような
一貫性のない取組みを教委はどう説明するのか?
(教育政策部長)
本教育は世田谷区独自のものであり、その指導にあたっては世田谷区の教員が
その意義や内容を十分に理解して直接指導するべきだと委員会で意見が一致した。
今後とも授業の質の向上に全力で取り組んでいく。
◆再質問
Q:ストロンチウムが校庭から検出されたことについて、
その危険性を認識している区長はどう対応するのか?
(区長)
早急に対応を検討する。
以上です。
皆さんからのご意見お待ちしています。