【世田谷区政】高齢者施策拡充へ
少子高齢化が進み、
世田谷でも一人暮らし高齢者や
高齢者のみ世帯が増加傾向にあることから、
我々はまずは高齢者がどのような状況にあるのかを
しっかりと把握するために調査するよう提言してきました。
ようやく昨年度、世田谷区は重い腰をあげて、
「全高齢実態把握調査」を行いましたが、
・ひとりぐらし高齢者は約26,800人
・高齢者のみ世帯は約52,100人
といった状況が推計されました。
地域コミュニティの弱体化から、
地域で暮らす高齢者の孤立化傾向にあり、
・ひとりぐらしで社会的に孤立している高齢者は約2,700人
・高齢者のみ世帯で社会的に孤立している高齢者は約5,900人
という状況も推計されました。
我々は、以前からアンケート調査だけでなく、
高齢者在住家庭を訪問し実態把握することを求めてきましたが、
その後に足立区での事例を発端に
全国で所在不明高齢者の問題が浮き彫りになりました。
実態をきちんと把握し、
各高齢者の実態に応じてone to oneで
必要なサポートを行うような取組みを求めてきましたが、
来年度は以下のように
高齢者見守り施策が推進されます。
昨日の東京新聞WEBでも
「同居家族有無問わず 世田谷区が「高齢者見守り」拡充」
ということで記事になってます。
【民生委員ふれあい訪問】(新規施策)
85歳以上の介護保険サービスを
利用していない高齢者を対象に、
民生委員が毎年訪問し、
状況確認の上必要とする支援や
見守りサービスにつなげます。
支援が必要な高齢者を見つけ、地域がつながり、
地区の見守りを広げることを目指します。
23年度の対象者約11,000人の予定。
【あんしん見守り事業のモデル実地】
あんしんすこやかセンターに
見守りコーディネーターを配置し、
高齢者安心コールや福祉電話訪問等の紹介や
見守りボランティアの派遣を行います。
区内10ヶ所で試行します。
【高齢者安心コールの機能拡充】
高齢者からの問い合わせの他、
新たに親族等からの相談受付、
コールセンター職員から希望者への
「電話訪問」による見守りを行います。
【地区高齢者見守りネットワークのモデル実施】
地区の見守り活動を発展・充実させるため、
主張所・まちづくりセンターと
あんしんすこやかセンターが連携し、
町会・自治会、地域社会福祉協議会、
民生委員会、団体等が参加する
地区高齢者見守りネットワークをモデル実施します。
23年度は2~3地区で試行します。
以上のような取組みが行われますが、
我々が要望してきたことが少しずつ実現しつつあります。
しかし、これでも
民生委員のなり手がいないことや
それぞれの取組みが重複したり、
情報共有されない懸念があるなど
まだまだ課題はありますので、
今月末の議会にて改善要求していこうと思います。
世田谷の高齢者施策の拡充に向けて
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