「風間ゆたか」ホームページ > 熊本大地震現地レポート(2日目後半〜3日目)

 

2日目の午後は、熊本市よりも被害の大きかったエリアを視察しました。

NPOの仲間と行動を共にしましたが、

団体としては支援がまだまだ足りていないエリアに

GW期間、たくさんのボランティアを派遣しようと考えているためです。

さて、前回のブログでも触れましたが、今回被災地入りした際の印象は

「東日本大震災とは被災状況が全く異なる」ということでした。

これは被害の大きかったと報じられる益城町の倒壊家屋の写真ですが、

テレビやSNSでこのような被害の大きな家屋の写真ばかりが映し出されると

それが全てという印象を抱きがちです。

 

しかし、現地の様子を実際に見ると益城町ですら、このような倒壊家屋は全体の半数もありません。

 

被害が最も大きかったという南阿蘇村は熊本市からだと通行止めで入れず、

被災状況はもっと甚大であろうと推察されますが、

南阿蘇村に隣接する西原村のこの光景が今回の被災状況を表している思います。

写真右側の家屋は1・2階が潰れて屋根だけが残っています。

この写真だとちょっとわかりにくいですが、

中央右の家屋は塀のみが全壊しており、

右の家屋については外観では被害がなさそうです。

 

もちろん外観だけではこれら家屋の危険度がわかりませんから、

建築士(他自治体派遣の職員)たちが必死になって

応急危険度判定を行っていました。

 

全壊しているのは、ほとんどが木造の古い家屋だったので

このような家屋がまだまだ散見される世田谷区としては

首都直下型大地震発災後の対策を講じる上で大いに参考すべきです。

 

この1町1村に加えて隣接する菊陽町も訪れましたが、

屋根にブルーシートを被せている家屋がちらほら散見されるものの

倒壊家屋をほとんど見ることがありませんでした。

 

その後、避難所支援をしている秋津小学校に戻ると

夕食の炊き出し準備が始まっていました。

 

この日の夕食は、避難所生活をするおばあちゃんのリクエストで

郷土食「だご汁」にしたそうです。

加えて成人も満腹になるように牛丼も作っていました。

「だご」は「すいとん」のようなもので、

別の教室で子どもたちと一緒に作っていました。

(同じ家庭科室は大きな火を使っていて危険なので。)

 

だご汁の味つけとチェックの為におばあちゃんが

我々のセントラルキッチン(家庭科室)に来てくれました。

大きな鍋なので「だご」がくっつかないようにかき混ぜるのは

相応な力が必要、ということで風間も少々お手伝いしました。

美味しそうなだご汁が出来つつあります。

 

この日は午後から雨が降ってきて、部屋も体育館も冷えてきたので

暖かい汁物は喜ばれるのではないかと思いました。

 

避難所の夕食時、風間は役所の職員やNPO団体代表者で行われる

「熊本地震・支援団体火の国会議」を視察することにしたので、

先に昼食の余りものを頂きました。

(土曜日ということもあり、避難所から外出されている方が多く

昼食は予想以上に余ってしまったようです。)

 

さて、19時から行われた「火の国会議」ですが、

十数の民間支援団体に加え内閣府の職員や

熊本市社協の方など合計40人ほどが参加していました。

中には世田谷区の防災対策に関わってくださっている方もいらっしゃいました。

会議では1日の活動内容を共有し、ノウハウの共有や相互協力を促進し、

各団体の支援活動の拡充につなげることを目的としているようですが、

我が団体の避難所運営支援の取組みはかなり注目されていました。

 

 

首都直下型大地震が起こってしまうと首都圏は大混乱となり、

自助・公助・共助ではなかなか復旧復興が進まないこと容易に想定できます。

 

東日本大震災の被災自治体の方から伺っていたのはN助の重要性です。

風間は、発災時にこのようなNPOなどの支援(N助)を早急に受け入れていく体制作りが

世田谷区にも必要だという観点から、これまでにも議会で提言をしてきましたが、

今回、様々な災害救援のノウハウを有する団体が集まる光景を見て

体制づくりの重要性を確信しました。

 

この会議を終えて、ベースキャンプに戻ると23時を過ぎていました。

 

翌朝も6時半に出発し、8時すぎに小学校に到着すると

最後の炊き出しの準備に取り掛かりました。

 

風間も団体もこの避難所とはお別れになります。

今回出会った皆さんが、1日も早く心安らかに

生活できることを願って心を込めて最後の炊き出しに取り組みました。

 

今後、避難所は自主運営が求められるようになり、やがては閉鎖となります。

小学校という場所を考えるとそれも思いの外、早まるかもしれません。

避難所は突然の災害で集まった見知らぬ人たちも一緒に生活することになりますから

避難された方々には相当なストレスがかかりますが、

この運営次第でそれもだいぶ低減することができることを今回再確認しました。

来る首都直下型大地震に備えて、避難所運営支援に携わることになる

世田谷区の職員がこれらのことを把握していることが重要です。

 

今回の熊本大地震は直下型であり、

被害光景は想定される首都直下型地震後のそれと同様かもしれないと感じました。

 

世田谷区としては東日本大震災以上に参考になることが多々あるので、

今回の視察で得たことを生かして、次回の議会で災害対策の政策提案をしていきます。

 

ちなみに、世田谷区は24日から熊本地震災害支援金募金を始めたようですが、

26日現在、口座振込だけで170万円程集まっているようです。

 

熊本市は復旧しつつありますが、これからは災害弱者の生活再建が大きな課題となります。

この課題解決のために大きな支援となるのが募金です。

 

5月2日9時半〜区長を始め区の職員たちが、三軒茶屋の交番前で募金活動をするそうです。

支援の形は様々ですが、多くの皆さんのお気持ちで1日も早く被災された方が

心安らぐ日常生活を取り戻されることを祈念します。

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