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予算特別委員会(文教)質疑応答

質疑と答弁の様子が区議会ホームページから動画で確認できます。 是非ご覧下さい。 http://www.city.setagaya.tokyo.jp/kugikai/chukei/h20yo/20080321-014.ram 概要は下記のとおりです。 ①学校評価制度について これまでのような保護者や地域からの外部評価だけでなく、教員の自己評価も導入し、ギャップサーベイを行うことで、評価やジャッジというスタンスではなく、保護者と地域と教員が協働で学校を良くしていくことが肝要だが取り入れるのか? ⇒ 教員自己評価も導入していく ②「道育」の導入について 小学校の道徳教育は、国としても重視すべしとの方針が出たが、武道や茶道など体験的に学んでいくことが重要と考えるが導入しないのか? ⇒ 一部茶道や華道を導入している小学校はあるが、武道などはない。 ③民間人管理職の登用について 杉並和田中のように民間人校長を導入すべきだが、取り入れないのか? ⇒ 課題も多く、現段階では取り入れられない。 ④実社会教育の導入について キャリア教育導入はどのような状況か? ⇒ 中学校全校で職場体験を3日間導入している。 これからの時代を考え、体験先は役所本庁での各部署や下北のショップ、ものづくり学校、IT企業など幅広い選択肢を教委として準備すべきだが、どうか? ⇒ 役所では一部受け入れているものの希望者がいないこともある。体験先の確保はさらなる努力を試みる。 キャリア教育は落とし込みが重要だから、教員にはしっかりと研修をし、民間人が教壇に立つ場合はチェックが必要だがそのような取組みは行っているのか? ⇒ いずれも行っていないので課題として認識する。 ⑤指定校変更制度の見直しについて 今年指定校変更の基準を見直したと聞くが、どのように見直したのか?また、それによる成果はあったのか? ⇒ 単なる友人関係では認めないなど基準変更をした結果、変更許可者は昨年を下回ることになり、単学級校の数も減少した。 環七以東の小学校は単学級もかなりあるが、適性配置や統廃合の検討についてはどのような状況か? ⇒ 現在検討しており、3月中には方針を提示する。 ⑥余裕教室の有効活用について 風間の長男も中学校の余裕教室を活用した保育園分園に通っているが、このような取り組みを一層進めるべきと考える。来年度は新規で余裕教室の有効活用する予定はないのか? ⇒ 就学人口が増加傾向にあり、来年度は予定していない。 ⑦区立幼稚園での預かり保育について 保育園待機児解消の為に、区立幼稚園での預かり保育導入は必須だが、検討状況は? ⇒ 現在ニーズなどの調査を進めているところ。 ⑧国際交流児童生徒の倍増 姉妹都市交流に派遣される児童生徒は各校隔年で1人だが、とても良い取組みなのでせめて毎年にすべきだが、検討状況は? ⇒ 現段階では難しい。 ⑧家庭教育の支援について 国の方針を受けてか、予算案にはこのような項目が新設されているが、子ども部との住み分けは? ⇒ 連絡をとりながらすすめていく。 国の打ち出し方や世田谷区教委のこれまでのスタンスから、押し付け的に導入していくのではないかと懸念するが、どのようなスタンスで行うのか? ⇒ 今後の各方面に意見を聞きながら区民のニーズに応えていく。 【質疑応答議事録全文】 ◆風間 委員 質問をさせていただきますが、予算特別委員会ということですので、まずは我々会派から提出しております予算要望書、各項目に関して教育委員会がどのようにとらえて、どのように取り入れていくのかというのが、ちょっと予算書を見ていてもわからないところが多いので、一つ一つ確認させていただきたく思います。  まず一つ目ですが、学校評価制度における内部評価の充実ということを要望として出させていただいております。これは、決算特別委員会でも私が質問させていただきましたけれども、地域とか保護者とかの一方的な評価ということではなく、教師自身の自己評価と照らし合わせてというようなことが必要だということを主張させていただきましたけれども、これに関して二十年度はどのように取り組んでいくのか、お聞かせください。 ◎小島 教育指導課長 区教育委員会では、平成十七年度からすべての区立小中学校で学校外部評価委員会を設置して、学校外部評価を実施しております。  学校教育法並びに学校教育法施行規則の改正に伴って、保護者や地域の方々による評価に加えて、学校の自己評価についても、外部評価委員会が評価することなどが法令にも位置づけられ、その流れが文部科学省の新たな学校評価ガイドラインにも示されました。  区教育委員会といたしましては、今回の法令改正等も踏まえ、学校評価ガイドラインを参考にし、世田谷区立学校の学校評価の一層の充実や改善を目指して、学校評価システムのあり方について現在検討しているところでございます。 ◆風間 委員 ということは、その教員自身の自己評価ということは二十年度は行われるという理解でよろしいんでしょうか。 ◎小島 教育指導課長 学校の教員の内部評価と、それを情報提供した外部評価、それが二十年度は実施していくということでございます。 ◆風間 委員 決算でも申し上げましたけれども、ギャップサーベイがすごく重要だと思っていて、先生自身もギャップに気づくということと、先生と地域の方々、保護者の方々がともに学校をよくしていくという意味で、この外部評価というのは生かしていかなければならないと思いますので、ぜひともこういったギャップサーベイの観点を取り入れていってもらえればと思います。  続きまして二点目、道育の導入と記してありますけれども、国としても道徳教育に関して力を入れていくべしという方針が打ち出されてきたかと思います。我々の会派としましても、私自身のこれまでの経験からしましても、こういった道徳的なものというのは、押しつけ的に教科書でこれを覚えろというものではなく、やはり体感して学んでいくものだと考えております。  そういった意味で、例えば武道だとか日本古来の茶道だとか華道だとかという道のつくものを実体験しながら道徳というものを学んでいく必要があるということで予算要望にも掲げさせていただきましたが、区の教育委員会のとらえ方、二十年度どのようにしていくのかということをお聞かせください。 ◎小島 教育指導課長 小学校五年生の教科「日本語」では、「日本の伝統・文化にふれよう」という学習の中で、道という言葉のつく伝統的な文化について調べるという学習を位置づけております。  例えば、船橋小学校では、この活動の一環として、地域の方を招いて茶道の作法を学んだり、実際に茶道の体験をしたりしております。  区立中学校では、来年度、平成二十年度から実施する教科「日本語」の日本文化領域の中で、学習内容の中に道の文化を位置づけ、茶道や華道を体験することや、道という言葉がつく伝統的な文化を選び、その文化が求める心のあり方について調べるなどの活動を予定しております。  このほか、区立小中学校では、例えば希望丘小学校の華道の体験や喜多見中学校での茶道の体験など、地域の方々などの協力を得て、特色ある教育活動の一環として茶道、華道に取り組んでいる学校もございます。 ◆風間 委員 今のお話ですと、華道とか茶道という事例も実際にあるということでしたが、男の子の場合は武道、柔道とか剣道とかいうことを通じて学べる部分もあるかと思いますし、もともと道に関心があったりとか自分で選んだりとかいうことをしている子どもたちもたくさんいると思いますけれども、先進的な取り組みをしている、私の知っている人が経営している私立学校では、道徳を研究していった結果、やはりそういった日本古来のいろんな道を体感させることで、自分なりに見出していくべきだということで取り入れている事例も実際にあったりしましたので、ぜひともこういった武道なども含めた道育の導入ということには引き続き研究していただければと思います。  続きまして、民間人管理職の登用ということで、これも再三私のほうで提言させていただきましたけれども、一番有名な杉並区の和田中も有名な校長先生が今期で引退されると。引き続きその後輩の方が民間人校長として登用されるというような報道も出ておりましたけれども、世田谷区としてこのあたりはどのように考えられているのかをお聞かせください。 ◎小島 教育指導課長 学校における民間人管理職につきましては、全国の例を見ますと、さまざまな事例がございまして、また、課題もあると認識をしております。  世田谷区といたしましては、現在のところ、民間人管理職を登用する予定はございませんが、今後、他自治体における民間人管理職の活用状況などを十分注視してまいりたいと考えてございます。 ◆風間 委員 続いて、実社会教育の導入という項目になりますけれども、キャリア教育だとか社会保障教育、税務教育など、民間の専門家を活用した実社会に必要な教育を全校で導入すべきだということを提言させていただいております。  他会派からも同様の質問が多少あったかと思いますけれども、これに関しては二十年度どんな予定でしょうか。 ◎ 小島 教育指導課長 すべての区立中学校では、区内外の事業所等の協力を得て、平成十八年度から三日間の職場体験を行っております。職場体験において大切なことは、生徒自身が実社会での体験を通して働くことの喜びや厳しさを味わい、充実感を実感することがあると考えますが、生徒からは礼儀や社会の厳しさを学んだとか、働くことの大切さや責任感を実感したというような声が聞かれております。  また、民間の専門家を招いて教育活動を行っている学校もあり、例えば山崎中学校ではキャリア教育の一環として、働く人からお話を伺おうという活動を位置づけ、今年度は弁護士や行政書士、テレビ局の関係者などから生徒がお話を伺い、将来の夢や希望を考えるなどしております。  このほか、税務署の協力のもと、税の専門家を招いて租税教育を実施するなど、地域の方々の協力を得て、将来社会を担う生徒に社会の諸問題を自分の問題として考えさせる活動を行っている学校もございます。  区教育委員会といたしましては、今後も地域の人材を活用するなど、キャリア教育の推進を通して生徒が将来社会人として自立していくことができる力をはぐくんでいくという考えでございます。 ◆風間 委員 キャリア教育に関しては、既に職場体験を中心に進んでいるのだなということは確認できましたが、世田谷区内においても、我々の会派の藤井委員からも個店をという話がありましたが、個店の方々は、人手の問題もあって、三日間受け入れというのはなかなか厳しい部分もあるかと思います。  さまざまな職業を体験するということで、また、その体験した内容をクラスの中で発表し合うということで、いろんな職業があるんだということを子どもたちが共有し合うことが一つの大きなねらいだとも思いますので、例えば世田谷区においては、区役所の庁舎のほうに職場体験に来るような事例というのはどれぐらいあるんでしょうか。 ◎古閑 生涯学習・地域・学校連携課長 職場体験の受け入れの平成十九年度の今までの実績でございますけれども、区役所関係では、区立図書館とか保育園、児童館が大半を占めております。ただ、その他に総合支所とか出張所、それから教育委員会事務局等でも受け入れの実績がございます。また、受け入れの意向はあったものの、実際に中学校からの生徒の派遣がなかったというような受け入れにつながらなかった事例も幾つかあります。  教育委員会では、今後も区役所での職場体験の受け入れの充実に向けて関係の所管と協力を働きかけていきたいとは思っております。 ◆風間 委員 もし公務員行政職の魅力がなくて集まらなかったということであるならば、とても残念なことだと思いますので、そういったアピールもしていただければと思いますが、一方で、若い人たちに人気のある下北沢の個店といいますか、ショップといいますか、そういったファッションに興味があるような子たちなど、そういったところへの実績とか働きかけというのはあるんでしょうか。 ◎古閑 生涯学習・地域・学校連携課長 今、その下北沢等の若者に人気のお店等に関しての具体的な実績は持ち合わせておりませんけれども、ただ、産業界と連携しておりますので、地元の中学校を通して具体的に近辺のお店等に働きかけているところもいっぱいございます。そういう面では実績としてはあるものと思っております。 ◆風間 委員 今、中学生にもなりますと、私なんかよりもよっぽどパソコンが強い子なんかもいますし、プログラムを組めるなんていう子たちもいると聞いております。そう考えると、小さな企業でもIT企業などに関心を持つような子どももいるかと思いますし、また、世田谷にはものづくり学校などもありますので、そういった世田谷らしい特徴といいますか、そういった企業にもどんどんとその魅力を伝えるようなことを含めて、キャリア教育に関しては広げていっていただければなと思いますので、これは要望として申し上げておきます。  また、講師が学校の中に来て生徒たちに話すというようなお話がありましたけれども、私も経験上、なかなか大人の難しい言葉が子どもに伝わらないというような課題があるということは認識しておりますけれども、外部の方が学校現場で教壇に立つといったときに、例えば研修だったりとか、事前のファシリティー能力のチェックだったりとか、そういうようなことはされているんでしょうか。 ◎小島 教育指導課長 事前の打ち合わせ等、教師が連絡をとってするというようなことはしておりますけれども、区として特別に研修会等はまだ実施しておりません。 ◆風間 委員 これも今後民間人の活用ですとか地域の方々に協力をお願いしていくということになると、その方が子どもたちにわかりやすい言葉でしゃべれるのかどうかというのはやはり課題になってくると思います。また、そういった事前の準備を先生方がキャリア教育としてやるということも大変重要なことだと思いますので、そういった先生方の研修だとか、そんなことも今後検討していただければと思います。  引き続き項目を変えまして、指定校変更制度の見直しといったところで質問させていただきます。  既に指定校変更に関しては、基準を今回厳しくしたというような話を聞いておりますけれども、具体的にどう見直したんでしょうか。 ◎ 菅井 学務課長 指定校変更ですけれども、ことしの四月から新入学になる方々へ対応するということで、基本的には従前徒歩が原則だというような部分については抜けておりましたので、そういった部分については原則をきちっと明記させていただいたというようなところ、あとは身体的な理由の部分についても、どういったことが身体的な理由になるのか、そういったところについても明記させていただいたというところ、それと、通学の安全安心という部分については、この辺は個別に懸念される理由によりというような形で、直接私どもが現場に行って確認をさせていただくような形にさせていただいたと。  いま一つ、友人関係ですけれども、これまでは保育園、幼稚園、小学校等友人関係で指定校を希望する場合というような規定になっておりましたけれども、その辺については、特に配慮を要する場合というような形で整理をさせていただいたというところでございます。 ◆風間 委員 その結果として、具体的に指定校変更を認めた子どもの割合というか数自体は随分変わったんでしょうか。 ◎菅井 学務課長 まだ正式には数字が出ておりませんけれども、十九年度における新一年生の小学校の指定校変更許可件数ですけれども、これが八百四十七件、中学校が五百四十件、こういうふうな状況になっております。  これに比べまして、本年度につきましては、小中ともに今の段階では減少しているという状況にございます。 ◆風間 委員 その結果として、私が決算特別委員会でも問題視させていただいた、一クラスしかない学校というものの増減変化とかはあったんでしょうか。 ◎菅井 学務課長 新一年生の在籍者数が四十人以下の単学級となる学校、二月現在の見込みでございますけれども、小学校が十校、中学校が二校ということでございます。十九年度と比較しますと、小学校が一校減少しているという状況でございます。 ◆風間 委員 決算のときにも課題として指摘させていただきましたけれども、やはり一クラスのまま六年間過ごしていくということに関しては大いに課題があると私は思っていますので、特に環七以東の学校数、小学校の数と、環八以西の小学校の数が一緒というのは、どう考えても不自然というか課題だと思いますので、この適正配置に関してはその後どのように検討が進んでいるんでしょうか。 ◎霜村 教育総務課長 学校の適正規模化適正配置につきましては、できる限り早い時期に取り組みの基本的な方向性を明らかにする必要があると考えております。  現在、児童生徒数の推移や施設の現況など、個別のデータを踏まえながら検討を進めております。検討に当たりましては、庁内に教育環境等検討委員会という組織を設けまして、教育委員会だけではなくて、全庁的な視点から議論を重ねておりまして、三月中をめどといたしましてまとめてまいろうと考えております。  学校の大規模化、小規模化、さらには施設の老朽化や学区域など検討すべき項目は多岐にわたっております。これらの課題を整理し、取りまとめたものを今後どのように議会や区民の皆様にお示ししていくかについては、現在熟慮を重ねておりますので、今しばらくお時間をいただき、検討させていただきたいと存じます。 ◆風間 委員 先ほど他会派からも中里小学校の話が出ていましたが、私も近くを毎日通っているような状態です。本当に校庭も狭いですし、なおかつ学年ほとんどが一クラスというふうに考えますと、果たして本当にその存在意義といいますか、当然たくさんの卒業生がいるので、なかなか統廃合ということにならないのは重々承知しておりますけれども、やはり今の子どもたちの教育環境ということを最大限考慮した上で前に進めていっていただければなと、これは要望しておきます。  続きまして、関連なんですけれども、余裕教室の有効活用ということについて、これまた当会派から何度か質問もさせていただいておりますけれども、二十年度において余裕教室を新たにほかの形で有効活用するというようなケースがあれば教えてください。 ◎ 霜村 教育総務課長 余裕教室の活用につきましては、児童生徒数が全体としては増加傾向にあったり、あるいは特別支援教育をする部屋が必要になってきたり、少人数教育等の部屋も必要になってくるという全般的な状況がございまして、二十年度新たに今委員おっしゃられたように他へ転用するという事例は今のところ想定しておりません。 ◆風間 委員 私の長男も中学校の中にある分園の保育園に入っております。お兄さんたちに声をかけられたりということで、非常に付加価値のある保育園だなということを実感しているところでありますけれども、確かに子どもの数がふえていて、小中学校において今後余裕とは言い切れないということがあるかと思いますけれども、統廃合のこと等含めて、余裕教室の有効活用ということは引き続き検討していただければと思います。(「しっかりやんなきゃだめだよ、有効活用は」「時代に合ったニーズに転用してくんだよ、もっと」と呼ぶ者あり)はい、お願いします。  続きまして、区立幼稚園での預かり保育、これは当会派でもすがや委員より、もう聞きませんよというような話も含めてさせていただいておりますけれども、やはりこの保育園待機児の問題というのは、全庁挙げて取り組んでいただかなければならないものだと思いますので、その進捗状況をぜひともお聞かせください。 ◎ 菅井 学務課長 このたび文部科学省から示された幼稚園教育要領案では、いわゆる預かり保育の具体的な留意事項について明記されております。その中で、お話の預かり保育につきましては、幼稚園における教育課程終了後などに引き続いて園児を預かることとして、活動に際して配慮すべき事項ですとか、実施に当たっての日数・時間等、弾力的な運用や指導体制の整備が必要とされております。  こうしたことを踏まえまして、現在、教育委員会内部におきまして、それら具体的な課題を取り上げて、保護者ニーズの調査方法も含めて検討しているという状況であります。  こうした課題の整理をもとに、今後の区立幼稚園での預かり保育の取り組みについて検討するということで考えております。 ◆風間 委員 保育課の方々ともお話しさせていただいて、なかなか待機児解消というところまで図が見えていない、絵が見えていないというような状況だと思います。  そこで、この区立保育園の預かり保育というのは、大幅に数を削減できる可能性を秘めていると思いますので、ぜひとも前に進めていってもらえればと思います。  続いて、予算要望書の最後の項目になりますけれども、国際交流に関して、私もバンバリーに行かせていただきまして、子どもたちが現地で非常にさまざまな経験を受けて、刺激を受けている様子を目の当たりにしてきました。ぜひとも少しでも多くの子どもたちに体験してほしいと思うようなことでありますけれども、決算特別委員会で中村委員から質問がありましたが、現在のところだと、その学校において二年に一回しか可能性が回ってこないということで、全くチャンスすらない学年があるわけですね。それを倍増するというだけで、全部の学校から毎年一人ずつということが実現できるのではないかと思いますけれども、これに関してはどのように検討していただいたのか、お聞かせください。 ◎小島 教育指導課長 現在、区教育委員会では、小学生のオーストラリア及びオーストリアへの海外派遣事業を実施しております。また、生活文化部が実施している中学生のカナダ親善教育交流も連携して取り組んでおります。  今委員おっしゃった海外派遣事業並びに親善教育交流の拡充につきましては、今後の研究課題とさせていただきたいということで、よろしくお願いいたします。 ◆風間 委員 続いて、二十年度の予算でこの資料を見させていただきまして、新たな取り組みとして家庭教育の支援という項目を見ました。恐らくは、国の方の方針を受けてのことだと思うんですけれども、世田谷は既に子ども部が先進的にさまざまな事例に取り組んでいるかと思います。このすみ分けはどのように行っていくのか、お聞かせください。 ◎古閑 生涯学習・地域・学校連携課長 区では、家庭教育支援を平成二十年度重点事業と位置づけております。全庁的に事業を推進していくために、家庭教育に関する庁内の関係所管との連絡会を設置しまして、家庭教育支援についての協力体制を考えていきたいと思っております。  特に、子ども部との連携は重要と考えております。既に子ども部では入学前のお子さんがいる家庭に対しましては、子育て交流事業や情報誌「こそだてコンパス」を作成するなど、家庭への支援策を行っているところでございます。  教育委員会におきましては、PTAや学校と連携し、家庭教育学級の開催など家庭教育への支援に努めております。  今後、家庭教育関連所管とも連携し、子どもの発達段階に応じた家庭教育支援につながるような施策の充実を図ってまいりたいと考えているところです。 ◆風間 委員 もともとこの家庭教育の支援というのが国で方針が決められたときには、かなり押しつけ的な項目なんかも出ていたりしたので、小さい子を持つ親としては、こういった押しつけ的に家庭教育はこうあるべきとされるのではないかというような懸念もありますし、世田谷区の教育委員会がこれまでやってきたやり方と少しかぶる部分があるなと私は感じたりしたんですけれども、この家庭教育支援に関しては、そういったスタンスではないと確認させていただいてよろしいでしょうか。 ◎古閑 生涯学習・地域・学校連携課長 家庭教育につきましては、学校だけじゃなくて、家庭だけではなくて、学校とか、また地域の方も挙げて一緒になって支援していくというような取り組みが大事かと考えております。  したがいまして、今、計画では地域のいろんな方々と一緒になりまして、家庭教育支援を地域を挙げて取り組めるような区民会議等も設置を考えて進めていきたいと考えているところでございます。 ◆風間 委員 午前中に田中委員から出された提案というのは、これから小学校に入れる親の立場からすると、本当にぜひやってもらいたいと思うことでありますし、そういう形で本当に区民のニーズに沿った形でやっていただければと思います。なかなか家庭教育支援の取り組みということをやったとしても、関心のある人しか集まらないということでは、根本的な問題解決にはならないかと思います。  今、例えば例としては、家庭教育とかにそんなに関心はないんだけれども、こういった著名人がいるのであれば話を聞いてみようみたいなことであれば、我々の世代というのは足を運ぶ可能性というものもあるのではないかと思います。  早寝早起き朝ご飯の国民運動なんかも、なかなかそういったことがなされていないような感じがあります。私も先日その集会にちょっと顔を出してきましたけれども。一方で、俳優の浅野忠信さんとか安藤忠雄さんとか古田敦也さんがキッズ・セーバーというプロジェクトを今月末に始めて、子どもたちにどんどんメッセージを投げかけていこうなんていうボランティア的に活動していくなんていう動きがあったり、家庭教育の講演では、第一人者でもある長田百合子さんがNPOを立ち上げて、家庭教育支援機構という形でボランタリーに各地域で親と子を応援していこうというような動きがあると私も聞いております。

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